近所のカフェで、いつも2人でお茶をしにくる74歳のご夫妻に、仲良しの秘訣を聞きました。割と急に、脈絡もなく聞いたのですが「かざらないことね」と、即答の奥様。
穏やかで、満ちてて、凛として。フワッと鳥肌がたちました。
小学校3年生からご一緒で、同い年だそうです。
「漬け物がありゃぁいい」というおじいちゃんの言葉を
「漬け物だけは切らしちゃだめ、って意味なのよ」と奥様。
「もーお前にゃ飽きたわ、なんていうからね、日用品を鞄に入れて用意してあげて、いつでも出て行きないね、と言うの」
おじいちゃんは、もちろんどこにも行きません。奥様は百も承知だからこそ「鞄に日用品を入れる」という過程が、お二人の愛ある冗談になっています。
ご夫妻のように
1の言葉で10を知る。
言葉の裏側の、本当の意味を知る。
こうして、言葉の「余白」に意味を見出せるのは、日本人独特の感性だそうです。